保険請求の流れ②|2.施術の実施・3.施術録の記録

2. 施術の実施

同意書が発行された日付から、施術の開始および保険請求が可能となります。

※鍼灸では「初検料」の請求が可能ですが、マッサージでは認められていません。


■ 施術の基本方針

厚労省の通知(平成30年6月12日 保発0612第2号)では、
施術について以下のように示されています。

  • 懇切丁寧を旨とする
  • 必要な範囲および限度で行う
  • 長期または過度な施術とならないよう配慮する

180612-01.pdf

資格者の先生方は日々適切な施術を行っておられると思いますが、
療養費取り扱いの基本として押さえておく必要があります。


■ 料金など患者説明の重要性

施術時間や料金設定は、施術者ごとに異なります。
そのため、患者さんに対しては事前にしっかり説明することが重要です。

例えば👇

  • 鍼灸2術
  • 施術時間:40分
  • 自費料金:6,000円
    という施術所の例で考えます。

「健康保険における施術料金は、厚労省により定められており、 1回あたり1,770円となっています。 そのため、患者さんには以下のような費用が発生します。
・保険適用:1,770円(このうち自己負担1〜3割=実費)
・差額:4,230円(保険外部分=実費)」といった説明が想定できます。
※上記はあくまでも例です。実際は施術所・施術者により様々な判断がなされていると推察いたします。

👉 とにかく、保険請求できる範囲は限定されているため、
「どこまでが保険で、どこからが自費か」を明確に伝えることが大切です。

👉 このような差額について説明が不足すると、
患者さんの不信感につながる可能性があるので、事前にしっかりとした説明が必要です。

👉また、保険の範囲だけでは施術が完結しない理由についても、 丁寧に伝えることが重要です。

例えば👇

「同意書の傷病名が「腰痛症」の場合、 保険適用となるのはこの「腰痛症」に対する施術のみです。 しかし実際は、体全体のバランスを考慮した 「全体調整」や、同意書記載外の症状に対しても施術を行うため時間もかかります。
この場合、 保険適用外の部分が発生するため、 結果として総額6,000円の施術料金となります。」というように。

👉料金と施術内容の説明は、患者さんにとって非常に重要なポイントです。 あはきの施術は、一般的な医療と比べて まだ十分に理解されているとは言えない面もあります。
そのため👇

料金や施術内容について明確に説明することが信頼につながると、患者の立場として強く感じています。


3. 施術録の記録

施術録は、施術内容を記録する重要な書類です。
後の審査や返戻対応にも関わるため、正確に記録する必要があります。

また、申請書・同意書とともに5年間の保存義務があるため、
適切に管理・保管を行うことが重要です。
(※要修正)01 (参考)(平成30年10月以降施術分)はり師、きゅう師及びあん摩・マッサージ・指圧師の施術に係る療養費の支給の留意事項等について(P1)


■ 記録時のポイント

  • 施術内容を具体的に記載する
  • 日付・回数のズレがないようにする
  • 同意書や申請書との整合性を保つ

👉 記録の不備は、返戻や査定の原因となるため注意が必要です。


まとめ

施術の実施と施術録の記録は、保険請求の土台となる重要な工程です。
特に、料金説明の丁寧さや記録の正確性は、返戻防止や患者との信頼関係に直結します。

一つ一つの業務を丁寧に行うことが大切です。


👉 続きはこちら
(※第3回リンク)

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