なぜ、あはきの保険申請はこんなに複雑なのか?
あはきの保険申請は、決してシンプルな制度ではありません。
実際に業務に携わると、
・制度が後付けで継ぎ足されている
・鍼灸とマッサージでルールが異なる
・医師・施術者・保険者の3者が関わる
・申請書の書式が分かりにくい
など、多くの「つまずきポイント」が存在します。
その結果、制度の背景を理解していないと、正確な申請書を作成することが難しい構造になっていると感じます。
私は、こうした複雑さの根本には、鍼師・灸師・あん摩マッサージ指圧師による施術が健康保険制度上「療養費」として位置づけられているためと考えています。
しかし現実には、施術を必要としている患者さんは多く、実際に症状の改善や生活の質の向上につながっているケースも少なくありません。
私自身も、その効果に助けられた一人です。
だからこそ、施術の有効性や費用対効果を適切に検証したうえで、将来的には「医療」として、より利用しやすい制度へ発展していってほしいと感じています。
韓国では、西洋医療の病院と東洋医療の病院が制度として並立しており、健康保険を利用して自由に選択できるそうです。
またヨーロッパでも、代替医療として東洋医療の活用が広がっています。
さらに、World Health Organization(WHO)も、鍼灸の有効性が期待される対象疾患について継続的に情報発信を行っています。
では、なぜ日本では東洋医療がそこまで制度的に発展しなかったのか。
保険請求の仕事に関わる中で、私はいつも不思議に感じています。
制度の歴史をたどると、そこには日本独自の事情があるのかもしれません。

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